最近日中の気温もグングン上がってきていますが、まだまだ朝晩は肌寒い時期が続いています。
皆さん寒暖差で御身体の調子を崩していないでしょうか?
滋賀地区責任者のAMです。
前回の投稿が4月1日となり、約3ヶ月ぶりの登場となります。
宜しくお願い致します。
さて、前回の投稿では、桜の開花時期とお花見について投稿しました。
今年も早いもので半年が過ぎ、一年も折り返しとなっています。この原稿を作成しているのが、6月末ですが、6月というと梅雨時期、例年なら雨ばかり降っているところですが、
大阪は現地点(6月26日付)で未だ梅雨に入っていないという予報になっています。
なんでも、気象庁が統計を取り始めた1967年以降、6月22日が最も遅い梅雨入り記録でしたが、
今年はこれを更新した模様です。
最近のニュースでは、ゲリラ豪雨や雹が降る等異常気象が報じられる事も多くありますが、今年の梅雨入りの遅さもその影響なのでしょうか?
何かチョッと怖い気もします。
それにしても梅雨って、一般的にはめちゃめちゃ濡れるし、湿気も多いし、ちょっと憂鬱になるイメージではないですか?
そもそも梅雨って、なんで「梅」なんやろ?
という事で、何故「梅」という漢字が使われているのか少し疑問に思い、検索してみました。
諸説ある中で一番有力なものとしては、中国から「梅雨(ばいう)」として伝わったという説です。
中国では元々、黴(カビ)の生えやすい時期の雨という意味から、
「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたそうです。しかし、黴(カビ)では語感が悪いとの事で今の時期に収穫される「梅」という字をあてたということです。
一方で「梅の熟す時期の雨」という意味から、元々「梅雨」だとする説もあるそうです。
この時期は梅の収穫時期と重なるからか、スーパーに行くと梅、ホワイトリカー、氷砂糖、容器のセットが販売されているのをよく目にします。
そう、梅酒作成キットです。子供の頃両親も梅を漬けて、梅酒を作っており、子供ながら少し飲ませて貰い、甘酸っぱくて美味しかった記憶があります。
また昨年は我が家でも漬けて、梅酒を作りました。子供の頃の記憶が蘇り、甘酸っぱくて美味しい梅酒が呑めると思っていましたが、物凄く酸っぱい梅酒に変貌していました。もしかしたら梅の下処理を間違えたのかなとも思いましたが、元々お酒好きなので結局全部平らげてしまいましたが・・・。
梅の実の色ですが、買ってきた当初は青黄色で硬いのですが、これをお酒に漬けると熟して黄緑色へ変化していきます。購入した梅の実の色も青く美しいのですが、熟すと液体が琥珀色に変化していくのも綺麗ではないでしょうか。今回我が家では、スーパーで販売しているホワイトリカーを使用しましたが、焼酎やブランデーを使用しても風味が異なる梅酒が出来るようです。
また、梅干を漬けているご家庭もあるかと思います。
梅を塩だけで漬け、天日干しをしながら作る昔ながらの製法で出来た梅干は、保存食としても優れ、基本は腐りません。
しかし、現在スーパーで売られている梅干には賞味期限があり、蜂蜜を漬け込んだもの等パック詰めされていますが、このスーパーで販売されている梅干は調理梅干と言われ、腐ります。
腐る原因は、カビです。昔ながらの製法であれば塩分が高く、それが菌の繁殖を防ぐ効果があるのですが、スーパー等で売られているパック詰めの梅干は塩分が10%未満で菌の繁殖を防げない為カビが繁殖します。特にこの梅雨時期は湿度が高く、食品が腐りやすい時期。
食中毒にも注意が必要です。
まさに、「梅雨」ではなく、「黴雨」の方ですよね。
ほんとに、梅雨って暗く、ジメジメした陰湿なイメージもありますが、この梅雨時期だからこその楽しみもあるのではないでしょうか。
先程の梅干ですが、夏の疲れをとるのに良いとされるクエン酸を含有していますし、琥珀色に熟した梅酒もとても甘くて美味しいですよね。
こちらは、「黴雨」ではなく真に「梅雨」ですよね。
また、この季節は俳句の世界では季語にも使われています。一例ですが、芭蕉の有名な句に
「五月雨を あつめて早し 最上川」
「降る音や耳もすう成る梅の雨」
そのほかにも、梅雨時期に詠まれた句は多数あります。なかなか風流ですよね。
一つ目の句では、五月雨(さみだれ)が季語となり、これが梅雨の事を指していると言われています。
また、2つ目の句では、梅の雨が季語となり、雨の降る音を耳で聞き、梅の酸っぱさを感じるといった事の様に五感で楽しむ句となっているようです。
あまり俳句に詳しい訳ではありませんが、昔の人も真夏の前の慣例として、この雨の季節も日本の風景や四季の一部と捉えて大切な時と考えていたのではないでしょうか?
「黴雨」ではなく、「梅雨」という漢字にあるように、青々としたあの美しい「梅」をイメージすると、気持ちも晴れやかに感じます。
その気持ちを持ちながら、ぜひこの美しい日本の四季を楽しむ余裕を持ってみてはいかがでしょうか?
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