『今年の漢字』

こんにちは。人材サービス事業部Y.Sでございます。

年末に近づくにつれて、冬の寒さも一段と厳しくなってきましたね。

この時期、節目の一つとして一年の振り返りをする方も多いのではないでしょうか。

昨年もこの時期に書き込みをさせて頂きましたが、今年の漢字は「令」に決まり、新元号の始まりからこの漢字が選ばれていました。今年は明るいイメージの漢字になる事を願っていたのですが、5位に選ばれていたのは昨年と同様の「災」となり、地震、豪雨、台風と昨年に続いて、明るい話ばかりでは無かったのも事実かと思います。

 

さて、今では年末の風物詩となった「今年の漢字」ですが、始まったきっかけって皆さんご存知ですか?

日本漢字協会が発表する恒例行事となっていますが、きっかけを作ったのは殿村美樹さんという方です。ご存知の方も多いかと思いますが、PRプロデューサーとして数多くのPR効果を生み出した方で、少し前まで大ブームであった「ゆるキャラブーム」の火付け役としても知られています。彦根城の「ひこにゃん」、香川県のCMとして大きな話題になった「うどん県」などのPR戦略を考案された方です。

当時(1995年頃)、漢字に対する知名度は非常に下がっており、“古臭い”“カッコ悪い”といったイメージが強かったそうです。英語検定の認知度が高くなる一方で、漢字検定についての認知度は非常に低く、日本漢字協会が殿村さんに相談したことがきっかけだったようです。

実は、4年程前に殿村さんの講演会に参加させて頂いており、「ズラす」というキーワードを沢山使っておられた事を思い出しました。彦根城の「ひこにゃん」はPRターゲットを「城好き」から「女性」へズラした事で生まれたキャラクター。それまでは、城好きに向けて、甲冑キャラや城っぽいキャラが存在していたそうです。香川県のPRでは当時ほとんど無名だった要潤さんにマスコミが全く動いてくれず、「マスコミ」から「カリスマブロガー」へPRターゲットをズラした事から、SNSで拡散され役所へのアクセスが殺到、サーバーがダウンするまでの事件になり、全国的に有名な「香川県はうどん県に改名します」のCMが生まれたそうです。その他にもネーミングをズラし「煮干」を「ボッシーニ」としてイタリアンっぽくすることでヒットした例や、新規顧客から既存顧客にPRターゲットをズラした「畳ドクター」など、ヒット案件は多数に及びます。

また、殿村氏のPR戦略は基本的に何か新しいものをつくっていく「足し算」のPRではなく、「引き算」のPR。今ある強みに磨きをかけ、その時代にあった顧客心理をつくPRを考案しておられます・・・

と、いつの間にか殿村さんの宣伝みたいになっていますので、興味をもたれた方は色々と調べて見てください。今年振り返ってみると、発想に恵まれず、停滞している取組を進められるきっかけになるかもしれませんよ!

今年もあと僅かとなりましたが、本年も大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。

今後もブログの投稿を続けていきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。