総務担当のNでございます。
初めての登場になるかとは思いますが、宜しくお願い申し上げます。
さて、時間が経つのは早いものであっと云う間に師走になり、年の瀬がそこまで近づいてきました。
弊社も5月に本社を移転して早や半年が過ぎたわけですが、昼休みに本社周辺を歩いていると『成程、古い町なんだなぁ!』と感じさせる光景を度々目にします。
『梲(うだつ)』や『祠(ほこら)』などを見つけて思わず「ホオ~」と感心してしまうのですが、今回はその『うだつ』について書いてみたいと思います。
ところで皆さんは『うだつ』というものをご存知でしょうか?
実は『うだつ』というのは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことで、類焼を防ぐために平安時代から設けられていたものです。桃山時代から江戸時代になると暴風を目的とした木製のものが作られ、江戸中期になると装飾的な意味合いが強くなり、上方を中心に財にものを言わせた商人が競って作ったといわれています。
隣家との境界にさらに独立した子屋根を作ったものを「本うだつ」と云い、1階と2階の屋根の間に張り出すように作られたものを「袖うだつ」と云います。
(写真は全て袖うだつです)
うだつを上げるには結構、費用が掛かったようで、あまりぱっとしない冴えない状態を「うだつが上がらない」といいますが、この慣用句もここからきています。
現在では徳島の脇町や、岐阜の美濃市が「うだつのある街」として有名ですが、小職は司馬遼太郎先生の「街道をゆく」で脇町を知り、車を走らせた覚えが有ります。
当社周辺に残っているのは袖うだつですが、今なお伝統を守っておられる姿に頭が下がる思いがします。
茨木市は古い街です。
ハローワーク、法務局、税務署、簡易裁判所、区検察庁、労働基準監督署等、国の行政機関は全て茨木市にあります。
今後も機会が有れば茨木の歴史についてご紹介していきたいと思います。
<出典>
・Wikipedia
・徳島県観光サイト 阿波ナビ
・美濃市観光協会HP