『総務課員の独り言』
総務担当のYでございます。
5回目の登板となります。宜しくお願い致します。
つい先日の話ですが大阪市内に仕事で行く用事があり、とあるビルの中を覗き込んだところ、おしゃれな文房具屋がありました。まあ平日だし、時間も15時ごろでしたので、人は全くいませんでしたが、「休日になれば流行っているのかな~」とか「アフター5にはビジネスマンやOL、学生が集まってくるんだろうか」なんて事を考えながら通り過ぎました。
ショッピングモールに入っている店だと、人が多く集まり、賑わっているので、「店を覗くついでに買い物をしたりするんだろうな。」と思ったりしますが、こういったバラバラに店舗を構えている店は「客は入るのかな?」なんて要らん心配をしてしまいます。
でも今回、目についた店は立地もいいし、外観はお洒落だし店内も綺麗だったので商売としては成り立っているんだろうと思ったものの、普段、身近にある商店街なんてどうなってるんだろう?って、つい考えてしまいました。
どんな商店街でもこじんまりとした店だけど永く商売出来ている呉服屋さんや布団屋さん等ありませんか?、(…失礼な言い方です。すいません。でもほんとに言い方は悪いかもしれませんが、不思議です・・・。)
心の中では絶対、『客、来てませんやん!!』って思ってしまいます。
実際に大型ショッピングモールや量販店の影響を受けて、店をたたんでしまう事もよくあります。シャッター商店街なんて言葉もありますから。でも、不思議と『客、来てませんやん!!』って思う店が閉店せずに、永く商売出来ているケースもあります。
「なんでやろ?」
という事で自分なりに調べてみたところ、いろんなことが判ってきました。
まず一つは店自体が自宅兼店舗で店の賃貸料を払う必要がないこと。
これについては、「そうだろうけど…」という程度であまり納得できません。いくら家賃がかからなくても、生活費一切合財を賄うだけの集客、売り上げは本当にあるの?って思ってしまいます(思いっきり主観ですが…。)
「他には?」と調べた結果、①店頭の売り上げだけではなく、学校や公共施設、デパート等に販売したり、卸せるルートを持っている、②固定客をがっちり確保している、③店舗以外にインターネットでの販売を行っている、④商品を売った後のアフターサービスで利益を得ている等が挙がってきました。
これらは説得力がありました。
ちゃんとした販売ルートが確保されている点については、店舗以外で商品を売る事が出来ていて、儲けに繋がっている。しかも、学校、公共施設等となれば販売ルートとしてパイプは強いものになります。
あと、地元に根付いた電気屋さんです。(パナショップが代表かな?・・・)
家電製品の調子が悪くなったり、使い方が判らない時などすぐに駆けつけてくれる。蛍光灯一本でもすぐに来て代えてくれる。云わば家電製品のお医者さんみたいな存在です。購入価格は少々高くても後々安心して快適に家電製品を使うことが出来るので、ご年配の方や家電に弱い人のハートをがっちりと掴んでいます。私の先輩なども「DVDレコーダーの配線が判らない。」「パソコンの調子が悪い。」など種々雑多な困りごとを解決してもらっています。『そろそろ冷蔵庫が買い替え時ですよ!』とかの営業も時折入るようですが・・・。
また、ある熱帯魚店では、ホテルに鑑賞用として大量に納入した後、水替えやフィルター交換、熱帯魚のチェックなどのメンテナンス料で“がっちりマンデー”、といった事例も挙げられていました。
「う~ん、なるほど。」と思える内容です。
商売とは関係ない理由で店が存続出来ている場合もあるようです。
古くからの地主で、小さな店を営業していましたが町が発展していく事により、不動産(土地や賃貸マンション、駐車場なんかも…)の賃貸収入が増えてきたというケース。田舎出身でこのようなことに全く縁のなかった私にとっては非常に羨ましいケースですが…。
結局、なにが言いたかったのかというと、店の見た目だけで判断出来るものではなかったなという事です。
根強い販売ルートや固定客を確保している店にしても表からでは見えない営業努力があった、或いはあるのだろう。そこには永く続けていけるだけの『人とのつながり』や『商品の信用力』があるからこそなんだろうな、とつくづく思いました。
弊社もご協力頂いている皆様方との『つながり』や、モノづくりに携わっている中での『商品の信用力』というものをもっと大事にして、これからもやっていきたいと気持ちを新たにしております。
これからもどうぞ、弊社を宜しくお願い致します。